2023.01.25
マイナンバーカードの役割~デジタル化の進む社会~
皆様マイナンバーカードはお持ちですか?持っていないという方は、今申請すると最大2万円分のポイントを受け取ることができる「マイナポイント第2弾」の期間が延長され、2023年2月末まで申請が可能となりました。これによりマイナンバーカードを取得する人がさらに増えそうですよね。
ところでこのマイナンバーカード、一体どんなカードなのかと思われませんか?マイナンバーカードという名前から、自分の番号が記載されたカードというのはなんとなくわかりますよね。また本人確認書類として使用できる場所も増えている為、使用されている方もいらっしゃるかと思います。しかしそもそも何故マイナンバーカードが使われるようになったのか?と何のためのものか?と思われませんか?今回はなんとなく使っているマイナンバーカードについて深掘りして参りましょう!よろしくお願いいたします。
マイナンバーカード
マイナンバーカードとは
マイナンバーとマイナンバーカードは、デジタル庁によると以下になります。
マイナンバー
住民票を持つ日本国内の全住民に付番される12桁の番号です。マイナンバーは、現在、社会保障、税、災害対策の分野のうち、法律または条例で定められた事務手続において使用されています。マイナンバーによって個人の特定を確実かつ迅速に行うことが可能になり、行政手続において、行政機関の間で情報連携することにより必要な添付書類が減るとともに、事務処理もスムーズとなり、国民の皆様の利便性が向上します。さらに、必要な方に、必要な行政の支援を迅速に行うことができます。
マイナンバーカード
住民の方からの申請により無料で交付される、氏名、住所、生年月日、性別などが記載された、顔写真付きのプラスチック製のカードです。カードのおもて面は顔写真付きの本人確認書類として利用できます。また、裏面にはマイナンバー(12桁の番号)が記載されており、法律または条例で定められた手続におけるマイナンバーの確認に利用できます。ICチップを利用してオンライン上で安全かつ確実に本人であることを証明できるため、デジタル社会に必要なツールとなっています。このマイナンバーカードの普及と利活用の促進に取り組んでいます。
マイナンバーは各個人に割り当てられた番号で、この番号により個人の特定を素早く行うことが可能となり、行政の業務が効率化され、私たちの利便性の向上にも繋がっているということですね。またマイナンバーカードは氏名、住所、生年月日、性別が記載されている為、皆様ご存じの通り顔写真付きの公的な本人確認書類として使用することができます。実際に筆者自身も顔写真付きの本人確認証の提示が必要な際はマイナンバーを使用しています。
運転免許を取得していない方は、マイナンバーカードで代用ができますね。
マイナンバーカードで出来る事
マイナンバーカードで出来る事は年々増えています。この機会に確認してみましょう。
- 本人確認書類になる
- コンビニで各種証明書が取得できる
- 健康保険証としても使える
- 公金受取口座を登録することで給付金の受取がスムーズに
- マイナポイントももらえる
- 新型コロナワクチン接種証明書の電子交付にも利用
- オンラインで行政手続
- 「マイナポータル」で暮らしがもっと便利に
・行政機関が持つ情報を確認できる
・国民年金に関する手続きができる
・転出届をオンラインで届出できる(2023年2月6日開始予定)
・パスポートの更新申請手続きができる(2023年3月開始予定)
・運転免許証としても使える(2024年度中開始予定)
・在留カードとしても使える(2025年度中開始予定)
いかがでしょうか?本人確認書類や各種証明書の発行、健康保険証、マイナポイントについてはご存じの方も多いかと思いますが、マイナポータルで今後できるようになることも含めるとかなり便利ではないでしょうか?近い所で言うと、2023年2月6日からは、お引越しの際に転出届をマイナポータルで提出できるようになり、転入時は窓口に行く必要はあるものの、手続きが簡単になります。また2023年3月からはパスポートの更新手続きを電子申請で行うことが可能です。将来的には運転免許証や在留カードとしても使えるようになるとのことです。私たちの生活がどんどん便利になっていきますね。
マイナポイント事業
マイナンバーカードで出来る事の欄でマイナポイントを貰えるとありましたが、マイナポイントについてはご存じでしょうか?
マイナポイントとは、マイナポイントを申し込むことで受け取ることができるポイントのことです。最大20,000円分のポイントを受け取ることができます。現在行われているマイナポイント事業第2弾はマイナンバーカードの利便性向上・利活用シーンの拡大を更に推進するとともに、マイナンバーカードの普及やキャッシュレス決済の拡大を図りつつ、消費を喚起するという狙いの元、「デジタル田園都市国家構想」の中に組み込まれています。この「デジタル田園都市国家構想」はコロナ克服・新時代開拓のための経済対策の1つとして岸田政権が推し進めています。
マイナポイント第2弾のポイント取得方法は以下になります。
1.マイナンバーカードの取得し、マイナポイントを申請する
【対象者】
・マイナンバーカードを新規で取得した方
・マイナポイント第1弾に申し込んでいない方
・マイナポイント第1弾で上限までポイントの付与を受けていない方
【取得方法】
ご自身で選択したキャッシュレス決済サービスでチャージもしくはお買い物をする。チャージとお買い物のどちらでポイントが貰えるかは、決済サービスによって異なる為、利用方法を事前にご確認する必要があります。
【もらえるポイント】
最大5000円相当分(20,000円をチャージもしくはお買い物をした場合)
2.マイナンバーカードの健康保険証としての利用登録をする
【対象者】
マイナンバーカードを健康保険証として利用する申し込みを行った方
【取得方法】
マイナポータルの「マイナンバーカードの健康保険証利用申込」を押し、必要事項を入力する
【もらえるポイント】
7,500円相当分
3.公金受取口座の登録
【対象者】
公金受取口座の登録を行った方
【取得方法】
マイナポータルの「公金受取口座の登録・変更」を押し、口座情報など必要事項を入力する
【もらえる金額】
7500円相当分
詳しい申請方法はマイナポイント事業のサイトをご確認ください。
マイナポイントを得る為には、まずマイナンバーカードが必要になりますが、対象となるマイナンバーカードの申請期限が延長となり、2023年2月末まで延長されました。ポイントの申込期限は延長し、また改めて公表されるとの事。まだお持ちでない方はこの機会に申請すると大変お得ですね。
まとめ
今回はマイナンバーカードとマイナポイント事業について確認して参りました。マイナンバーカードは私たちの生活をより便利にしてくれる可能性を秘めています。また今申請すればポイントも得ることができ、皆様ご自身のお買い物等に活用できます。しかし、マイナンバーを所持したくないという方ももちろんいらっしゃるかと思います。様々なことができ、自分自身の情報が詰まっているカードですが、紛失する恐れやセキュリティ面でも不安という方がいらっしゃるのも当然のことだと思います。そういった方は一度デジタル庁のホームページのマイナンバーカードのメリットと安全性をご確認頂くことをお勧めいたします。
マイナンバーカードの発行は義務ではありませんが、2024年には保険証が廃止されるなど、ないと不便な時代が今後訪れることは間違いないでしょう。マイナンバーカードを所持して便利な生活を送るのか?デジタル化の進む社会でマイナンバーカードの役割について一度考えてみると良いのかもしれませんね。
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